【結論】
あのセリフは言った方にも聞いた方にも多大なるダメージを与えるため真の「ヘンタイ」――キング・オブ・ヘンタイ――にしか言うことはできない。
故にボクは「ヘンタイ」ではない。
あれを真顔で言うことのできるシェゾは本物の「ヘンタイ」である。
しかし、真顔で言われたことを受け止めることができなかったのでキング・オブ・ヘンタイではない。
しかし、シェゾが「ヘンタイ」であることに変わりはない。
「……………」
「……………」
「……これはなんだね?アルル君?」
「……冬休みの宿題です。」
『ヘンタイが「ヘンタイ」と呼ばれる理由』
アルル・ナジャ
「書き直してきなさい!!」
「えぇ〜〜」
――結構自信作だったのに!!
「それからもう二度とこんな言葉は(ワタシ以外に)言ってはならん!!断じて!!!絶対に!!!!」
「あ、当り前です!!」
――ボクはヘンタイじゃないいんだから!!!!
何故か目から血を流して泣いている校長先生からレポートを受け取りボクは教室へと帰った。
それから数日間、宿題のレポートに悪戦苦闘している魔導師の卵と、どこかのロリコン魔王に追っかけまわされている闇の魔導師が目撃されたとかされなかったとか。
――end
著:白螺
2008年8月24日